お祭り二日目(旧暦1月13日)
あいにくの雨でした。この日も朝から相撲があると聞き、行ってみましたが、まだやっていません。雨だしなあと思っていたのですが、屋根が付いていました。雨でもやるんです。8時って聞いていたけど、雨のためか、10時くらいでした。
シートは濡れていましたが、箒で履いたり布で拭いたりしていました。
この日は、初日の子どもや地域の若者によるイベントではなく、本気のやつでした。
ちゃんと練習を積んだ人たちです。そろいのシャツを着てたし。
始める前の儀式が楽しい。まず、青帯は審判の右へ、赤帯は審判の左に立ちます。アナウンスによる名前や出身地紹介などがあります。(私にわかるのはそれだけ)
審判の笛の合図で、儀式が始まります。
腰を低く戦闘態勢で、正面に向かって進みます。
戦闘態勢でしたが、その後の動きはなかなか面白い。太鼓の音に合わせて、両手を体の前で重ね、ステップを踏んで前へ、そして後ろへ。
それから向かい合って、片足ずつケンケンをしながら手頸や腕を返したりひらひらさせたり。鶴の羽ばたきのように。それを向かい合いながら寄って離れて、3往復。最後に握手をします。人によって、動きに工夫があったり、ちょっと照れ臭そうにしていたり。私個人の勝手な感想ですが、強そうな人ほど、素敵に舞っています。
中央でやればいいのに、と思うことも。
この組は、いい位置でやってくれたので、見栄えもしました。写真はいまいちで伝わりませんが。
笛の合図で、組み合います。足を狙っての攻撃が多いです。
首の後ろに手をかけて、頭を下げたり、本当にレスリングに似ています。
多分、階級がありそうです。大体、似たような体格の人同士で取り組みをしていますから。
細くて筋肉質な人同士の戦いは、動きが速くて、頭や首に手をかけたりしながら威嚇し合って、なかなか組み合いません。機敏な動きをするので、目が離せません。写真なんか撮っていると大事な瞬間を見逃してしまいます。
体格のいい人同士では、動きがどっしりしていて、組み合った状態からの動きが見ものです。でも、どっしりしているんも関わらず、 とっさの動きは、めちゃくちゃ機敏です。だから、決まるときはやはり一瞬です。
みんな体は、柔らかいです。どんな体制にも対応できるには必要なんですね。
勝ち方は、相手の背中をマットにつけること、相手の両足がマットから離す(体を持ち上げたり、両足をつかんで持ち上げたり、回転させたり、一本背負いや巴投げのように相手を投げたり)のどちらかのようです。
赤いゾーンに手や足の2つが入ると待て、で中央に戻ってやり直します。技にかかりそうな人は、必死で赤ゾーンに逃げるのです。
下の写真は、相手を持ち上げてかった瞬間。
審判は、こんな風に上げられたり投げられたしした人を受け止めるのも役割。けがを防ぐためでしょうかね。機敏さが求められます。
試合の間は、ずっと太鼓を叩いている長老のような方がいます。一度、審判がきわどい判定で一本を出してしまったとき、一本じゃない!と怒っていました。(勝手な想像ですが)もちろん取り直し。ただの太鼓係りでは、ありませんでした。太鼓兼審判だったのです。
朝の部が終わり、午後もあるのかなあ、また雨だよ、と思いつつも2時半ころ行ってみました。近いって便利ですねえ。
朝より人が多い!
午後は、これも状況から判断したのですが、別の相撲チームが来て対戦しているようで、朝やっていた人たちと見たことのない人たちが戦っていました。しかも、自分たちの仲間を励ますような動きもあったし。
ということで、朝より激しい戦いが展開していました。
全然決着がつきません。休憩を入れながら、間に別の対戦を入れながら、決着がつくのに30分位かかっていました。
ギャラリーもすごいです。
熱い決戦で、おお!とか歓声も出ます。やっぱり、一本背負いとか相手が一回転させられて決まる大技が出ると「すごい!」と声が出てしまいますよ。
生で見るって、面白いです!どちらかを応援する、ってわけじゃなくても、めちゃくちゃ興奮しました。こんなものが見られて本当にラッキー!大興奮でした。住んでなくちゃ到底見れない祭りです。